初心者が本当に知りたい、始めてみなければわからない金魚飼育の始め方を初心者の目線でわかりやすく紹介しています。

金魚のエサの選び方

金魚のエサはどれにしようかと迷うほどいろいろな種類がありますが、初心者でも扱いやすく、保存も簡単で栄養のバランスがとれているのが、加工飼料です。

水槽に入れたときに水面に浮くエサが浮上性、すぐに沈んでいくエサが沈下性です。形状としては粒状、フレーク状のものがあり、大きさも様々です。

一般的には、泳ぎが得意な和金、コメット、朱文金などには浮上性のエサ、泳ぎが得意でない琉金、らんちゅう、ピンポンパールなどには沈下性のエサが向いていると言われています。

その分類の元で、自分の金魚に合っていると思われるエサを飼い主が選び抜いて「これ」と決めても、いざあげてみると金魚によって好みがあるのがわかります。何種類か試してみて、喜んで食べてくれるエサを選ぶのがベストだと私は思います。

わが家の金魚たちのお気に入りエサと、それに決まるまでに試してみたエサについてお話しします。メーカーがGEXに偏ってはいますが、種類としてはいろいろ試していますので、あくまで金魚の好みのご紹介としてご参考まで。

フレーク状のエサ

GEXの「金魚元気」シリーズはいろいろな形状のエサがあるので、金魚の種類や好みで選ぶことができます。同じメーカー内なら比較がしやすいと思い、試してみました。

フレーク状のエサは「金魚元気プロバイオフレーク」と「金魚元気プロバイオミニフレーク」があり、フレークの大きさが違います。結論から言うと、うちの金魚たちはこのフレーク状のエサをあげています。

ただ、フレーク状のエサは水面に広がり水が汚れやすいので、エサのあげすぎと水質管理には注意です。

金魚元気プロバイオフレーク

金魚元気プロバイオフレーク(金魚のエサ)

金魚元気プロバイオフレークは、ホームページによると粒サイズ0.2~70.0mmです。70.00mmってつまり7cmです。金魚のエサが7センチ?と思いますが、実際大きいものはかなり大きいです。フレーク好きのうちの金魚たちも、「この大きな物体は何だ?」というかんじで最初は戸惑っていました。

金魚元気プロバイオフレーク、1枚ずつが大きい

サイズがわかるよう、広げて置いてみました。2~3㎜のものもありますが、真ん中あたりの大きいのは5cm以上あります。もっと大きい物も入っています。これで1枚のフレークです。

うちの金魚たちは、これをあげてから、太くて短めの良いフンをするようになりました。これいいかも、と思い、大きすぎるフレークを指でつぶして細かく割ってあげたところ、すんなりと食べるようになりました。

細かくしたフレークが水面に広がった様子を下から見る

金魚元気プロバイオフレークはテトラフィンよりも大きめなせいか沈むスピードが遅いので、同じ量をあげても、その分、長く食事を楽しんでいます。

同じシリーズの金魚元気プロバイオミニフレークは大きさ0.2~5.0mmと、かなり細かいフレークです。小さい金魚におすすめです。

金魚元気プロバイオフレーク(金魚のエサ)容器と中身

このプロバイオフレークのサイズでも、指で押すと簡単にくずれます。試しに少し大きめに割ってみたら、金魚たちも慣れてきて、大きめでもスルッと食べるようになりました。

小さめのサイズのフレークをパクパク食べる様子も可愛いですが、大きなサイズのフレークを金魚が大きな口を開けて吸い込むようにイッキにスルッと食べる姿は、なかなか豪快です。

最初は、こんなの大きすぎ!と思いましたが、食べる様子を見ながらフレークのサイズを調節できて、今となってはかえって便利だと感じています。

開封してすぐは細かすぎるフレークは少ないですが、容器の下の方になると何度も容器を逆さにしたりするので、動きでくずれてサイズが小さくなりがちです。元々が大きいと、これも助かります。

うちの金魚たちは喜んで食べていますし、いいフンが出るし、好みや成長によってサイズを調節できるので、私は「金魚元気プロバイオフレーク」がイチ押しです。

テトラフィン

テトラフィン(金魚のエサ)

テトラフィンはフレーク状のエサで、水槽に入れるとサッと水面に広がります。水を含んで時間差で沈んでいき、まるで桜の花びらが風に吹かれて舞っているようなかんじになります。

最初は水面に広がって浮いていますが、サイズがいろいろなので、水が染みこむと徐々に沈んでいきます。

 

テトラフィンの中身はフレーク状

水面を漂うもの、水中に沈む途中のもの、沈んで底砂の上にあるものが同時に存在するので、水面に顔をあげて食べたい金魚も、散りゆくエサをパクッとしたい金魚も、底砂と一緒につつきたい金魚も、みんなが存分に食べることができます。

テトラフィン(金魚のエサ)の容器と中身

うちの金魚たちはフレーク状のエサが好きなのでこれもお気に入りで、食べている様子を見ていてこちらが嬉しくなります。毎回これをあげていると、金魚たちのエサくれダンスにも熱が入っているように思います。

浮上性のエサ

金魚のフンを分解ニオイを抑えるプロバイオフード

浮上性のエサは和金系の金魚に向いています。和金系の金魚は水面に顔をあげて浮いているエサを食べるのが上手だと言われています。エサが水面に留まるので、食べ残しを取り除きやすく、水を汚しにくいのも利点です。

GEXの「金魚のフンを分解ニオイを抑えるプロバイオフード」は「特小粒」と書かれていますが、私はそこまで小さすぎるとは思わず、ちょうどいい大きさかなと思います。

金魚のフンを分解ニオイを抑えるプロバイオフード(金魚のエサ)

金魚のフンを分解ニオイを抑えるプロバイオフード、粒の大きさ

朱文金を飼い始めたとき、善玉菌とか汚れ分解菌とか、いろいろ調べたうえで「うちの金魚はこれで行こう!これしかない!」という結論になり用意しました。袋に「とびつくおいしさ」と書かれているだけあって、金魚たちにあげると喜んで食べてくれました。調べたかいがありました。

金魚のフンを分解ニオイを抑えるプロバイオフードの袋と中身の粒

消化しやすくおなかにやさしいプロバイオフード

GEXの「金魚元気」シリーズの中でも、その名前の通り消化しやすくおなかにやさしいエサです。消化サポート成分が入っています。うちの金魚の一匹が、空気入りのフンをし始めたので、これを試してみました。

消化しやすくおなかにやさしいプロバイオフード(金魚のエサ)

形状は平らな小粒です。4cm以上の金魚向けとされています。飲み込みやすい、と書かれていますが、金魚の口にちょうどスポット入るかんじで、金魚たちはパクッと上手に食べてくれました。

消化しやすくおなかにやさしいプロバイオフード、粒の大きさ

これをあげ始めてほどなくして空気入りのフンは正常なフンになり、エサを変えたおかげかなと思いました。金魚には胃がないので、消化不良をおこしがちです。金魚を元気に育てるために、おなかにやさしいエサはとても助かります。

消化しやすくおなかにやさしいプロバイオフード、容器と中身の粒

金魚の主食ミックスフード

コメットの「金魚の主食ミックスフード」は金魚に必要な栄養がしっかり入っていてなおかつコスパがいい定番のエサです。これで行けるならそれに越したことはないと思い、試してみました。

金魚の主食ミックスフード(金魚のエサ)

結果として、うちの金魚たちがもう少し大きくなったときにもう一度試してみようと思いました。うちの子たちには粒が大きすぎたのか、好みなのか、食べてくれませんでした。というか、小粒に慣れていたので、エサとして認識できなかったのかもしれません。

金魚の主食ミックスフード、粒は大きめ

クロレラ入りで、色揚げ効果もあります。金魚が気に入って食べてくれたらぜひ使いたいエサです。

金魚の主食ミックスフード、袋と中身の粒

沈下性のエサ

強く美しい金魚を育てるプロバイオパワーフード

最初は浮上性のエサをいくつか試していましたが、ずっと気になっていたことがありました。朱文金の1匹が、どうも浮上性のエサが苦手の様子で、沈んでくるエサを探してばかりいるのです。たまに水面の粒を食べようともしますが、上手ではありません。

まったく食べないわけではないですが、他の子と比べると食べている量が少ない気がします。和金系の金魚には浮上性のエサが良い、とは一概に言えない気が私はします。個体差があってもしかたありません。

金魚が上手に食べてくれさえすえばこれらの製品は申し分ないのですが、浮上性のエサが苦手そうな子がずっと気がかりでした。そこで思い切って沈下性のエサを試してみました。

それがGEXの金魚元気「強く美しい金魚を育てるプロバイオパワーフード」です。

強く美しい金魚を育てるプロバイオパワーフード(金魚のエサ)

極小粒というだけあって、確かに粒が小さい。大きいと食べられない可能性がありますが、小さい分には食べてくれればそれでもいいかと、そこは気にしません。

気になるといえばパッケージにらんちゅうや琉金が描かれていて、和金系はダメかい?と思いながらも沈下性のエサを初めてあげてみました。

強く美しい金魚を育てるプロバイオパワーフード、粒は小さめ

すると、極小粒は予想以上にあっという間に沈んでいきました。うちの子たちは沈む途中をキャッチして食べたかったので、食べる前にすべてのエサが底砂と一体化してしまい、これは失敗したとその時は思いました。

私が期待した状況とは違っていましたが、それでもどの金魚も底砂をつついて何とか食事にありついたようでした。確かに、丸型のゆったり、ゆっくり食べたい金魚に向いています。和金系はダメとは言いませんが、あげてみて納得です。

強く美しい金魚を育てるプロバイオパワーフード、袋と中身の粒

いろいろなエサの比較

粒状のエサの比較

粒状のエサは浮上性、沈下性、両方使ってみましたが、どれも特徴がありいいところがあるので、人間が選ぼうとすると迷ってしまいます。

いろいろな金魚のエサ

並べてみるとこれだけ粒の大きさが様々なので、金魚によって食べやすさや好みの違いがあるのは当然かと思います。

金魚のエサ、粒の大きさも様々

金魚にも味覚があるので、粒の大きさだけでなく味の違いも考えると、金魚の好みを聞いてあげたくなります。

フレークのエサの比較

私はこの2種類をあげています。プロバイオフレークは大きい物を指で砕いてからあげますが、どちらも金魚たちは食いつきが良くて大好きです。
フレーク状のエサがおすすめ

単純に大きさだけ比較すると、同じ金魚のエサかと思うほど大きさが違います。

エサによってフレークの大きさが違う

自分の金魚に合ったエサを

金魚のエサは、粒やフレークなどの形状も、浮き沈みの性質も、大きさも、いろいろです。どの種類にはこれが向いている、と一般論はありますが、人間が食べ物の好みが様々なように金魚によって好みもあるので、一概には言えないのでは、と思っています。

粒状のエサ、フレーク状のエサ、比較

1種類のエサを厳選してあげてれば、多分金魚は健康に育ってくれることと思います。でも、いろいろなエサを試してみると、もっと喜んで食べやすそうに食べてくれるエサがみつかるかもしれません。

私が試した金魚のエサ、いろいろ