初心者が本当に知りたい、始めてみなければわからない金魚飼育の始め方を初心者の目線でわかりやすく紹介しています。

金魚水槽の大きさと選び方

お祭りですくってきた金魚を飼う、と考えたときに、涼しげな金魚鉢を思い浮かべる方が多いと思います。しかし金魚鉢の大きさでは実際に金魚を長期間飼育することは難しいです。水量が少ない為に水が汚れやすいので水質管理が難しく、頻繁な水替えが必要になります。

金魚を飼うなら、水槽を用意するのがおすすめです。水槽の大きさは、飼おうとしている金魚の数と大きさで決まってきます。逆に言うと、水槽の大きさが限られたら、飼う金魚の数を限定しなければいけません。

初心者におすすめの水槽の選び方をご紹介します。

金魚鉢は短期の観賞用

金魚鉢は水量が少ない上にフィルターの設置が難しいので、水質が悪化しやすいのが欠点です。1~2匹の小さな金魚をとりあえず金魚鉢で飼育する場合は、3分の1から2分の1のカルキ抜きした水を毎日交換しましょう。

金魚鉢の中の金魚

また水量が少ない分、室温がダイレクトに水温に影響します。水温調節が難しいので、室温に気をつけましょう。エアコンなどで室温を20℃~27℃ぐらいの人間でも快適な温度に保ちたいところです。

金魚鉢は横からも上からも金魚が見やすく、観賞用、観察用としては適していますが、金魚は大きく成長するので長期飼育には向きません。金魚鉢を使うときは、短期飼育用と考えて、早めに大きい水槽を用意することをおすすめします。

水槽の大きさと金魚の数

水槽は横幅は、30cm、45cm、60cm、90cmといった規格があります。規格外のキューブ、ワイド、ハイタイプ、スリム、などもありますが、フィルターなどの水槽設備グッズを揃えやすい規格水槽が使いやすいと思います。

金魚すくいで持ち帰ったり金魚屋さんで買ってきた金魚は、せいぜい4~5cmぐらいかと思います。最初は小さめの水槽で足りていても、金魚は種類によっては成長すると30cmぐらいに大きくなります。

水槽の大きさよって、金魚を何匹飼えるのか決まってきます。金魚の大きさにもよります。水換えの頻度や環境も影響するので、あくまで目安、参考の数です。

4~6cmの金魚 6~10cmの金魚 10cm以上の金魚
30cm水槽 3匹 1匹 飼育不可
45cm水槽 4~5匹 2~3匹 1匹
60cm水槽 6~8匹 4~5匹 2~3匹
90cm水槽 15~20匹 10~13匹 5~6匹

金魚を飼い始めると、可愛いので、ついつい違う色や他の種類の金魚もほしくなり、数を増やしてしまいがちですが、この表でわかるように、実際には意外と少ない数しか飼えない印象かと思います。

ここで注意したいのが、例えば私も60cm水槽を用意しましたが、金魚は最初は小さいので、8匹飼える!と思ってしまうと間違っています。金魚は成長するので、大きくなったときのサイズで何匹飼えるか、と考えましょう。

金魚の数が増えて、例えば2匹が4匹になれば、単純に倍の量のフンが排泄されます。それだけ水が汚れる速度が速くなります。金魚の密度が高くなると自由に泳げるスペースが減り、金魚もストレスを受けます。適正な数の飼育を心がけましょう。

最初は良くても金魚が成長して大きくなることを考えると、余裕があるサイズの水槽がおすすめです。

水槽の中の金魚

水槽を置く場所と水槽の台

例えば45cm水槽を用意しようという場合、今ある家具と家具の間にキッチリ45cmの空間を作れば水槽が置けるかというと、少し無理があります。

水槽には、フィルター、照明などの水槽用品を取り付けます。それらのグッズ自体が水槽の規格より若干大きい場合や、水槽の幅よりはみだして設置したい場合があります。

水換えの作業を考えても、ゆとりがある方がやりやすいです。メンテナンスの為にフィルターを移動させるにしても、周囲にある程度は空間の余裕がほしいところです。

またフィルターや照明から電源の為のコードが出ているので、その分のスペースも必要です。エアレーションや冬場のヒーター、場合によってはタイマーなども使うかもしれません。

水槽を設置すると電源コードを何本かつなぐことになるので、コンセントと水槽との距離も考えましょう。コードによってON、OFFができる電源タップがあると便利です。

電源タップに電源コードを差し込む

 

1~2週間に一度、水換えの為に水が入ったバケツを運ぶことになります。ホースで、という手もありますが、水槽と、水道、排水できる場所との距離も考えておきましょう。

水槽は、水槽自体の重さに加えて、水、底砂、オブジェなどを合わせるとかなりの重さになります。水槽を置く場所は、タンスやラック、カラーボックスなど普通の家具の上ではなく、専用の水槽台に設置することをおすすめします。

専用の水槽台の横幅は、規格水槽の幅よりも2~7cmぐらい大きいサイズのものが多いです。水槽台の下側にエサやバケツなどの金魚グッズを置くことができます。

おすすめの水槽

規格水槽の大きさ

規格水槽の大きさによって、それぞれに入る水量があります。飼いたい金魚の数とその金魚が成長したときに予想される大きさ、更に家の中の置くスペースを考え合わせましょう。

参考として水槽サイズと水量、そして10cm以上の金魚が何匹飼えるのか再度表示しました。

奥行き(cm) 高さ(cm) 水量(L) 10cm以上の金魚
飼育可能数
30cm水槽 18 24 12 飼育不可
45cm水槽 24 30 32 1匹
60cm水槽 30 36 64 2~3匹
90cm水槽 45 45 182 5~6匹

初めは扱いやすい30cm水槽を用意したいところかもしれません。置くスペースも作りやすいし、小さい金魚を飼うにはお手頃です。

でも金魚が大きくなって手狭になったときに45cm水槽に買い換えるなら(というか、多分そうなります、、、)初めから45cm水槽が良いのかもしれません。

更に言うと、金魚が10cm以上のサイズに大きくなった場合は、90cmとまでは言わなくても60cm水槽が視野に入ります。60cm水槽でも大きく育った金魚なら2~3匹までが適度です。

そう考えると、初めから少ない数の金魚を60cm水槽で飼うといいのでは?

水槽にたくさんの金魚

私のおすすめ水槽

そうです、私のズバリおすすめは、初めから60cm水槽を用意するのがベストだと思っています。実際、私もそうしました。長く金魚を飼育したかったからです。

様子見で30cm水槽を買って、金魚の成長に合わせて45cm、60cmと買い換えていく方法もあります。それはそれで成長が嬉しいし、グッズを揃える楽しみもあります。ただ私の場合は、コスパが悪いと考えました。

フィルターや照明などの周辺機器もそのたびに買い換えが必要になることを考えれば、最初から60cm水槽とそのグッズを揃えた方が絶対にお得だと思ったのです。

水槽の設置場所も、最初からそのサイズで確保すれば、後から広げる必要もありません。水槽は水を入れると重くなってそう簡単には移動できません。最初に立ち上げる前に、後々のことも考えて行動を起こした方がよいと思います。

何より、広い水槽でのびのびと泳ぐ金魚を見るのは、こちらも心が安まります。

水槽に一匹の金魚

私の場合は全くの金魚初心者だったので、いろいろなグッズを検討したあげくに水槽をセットで買いました。必要な物が悩むことなく揃い、後から考えてもこれは良い選択だったと思います。